「研修にゲームを取り入れたいけれど、何から始めればいいかわからない」

初めてゲーム研修を企画する研修担当者の方から、このようなご相談をいただくことが多くあります。

本記事では、年間400件以上のゲーム研修を提供している弊社が、企画の立て方から当日の進行、振り返りまでを5つのステップに分けてわかりやすく解説します。上司への説得ポイントやよくある失敗パターンもお伝えしますので、初めての方でも安心して準備を進められます。

ゲーム研修とは?従来の研修との違い

ゲーム研修とは、ビジネスゲームやグループワークを通じて、実践的なスキルや気づきを得る研修手法です。

従来の座学・講義型の研修では、知識をインプットすることが中心になります。一方、ゲーム研修では「体験→振り返り→学び」のサイクルで進むため、受講者自身が考え、行動し、その結果から学ぶことができます。

たとえば、「チームで合意形成をする力」を身につけたい場合、座学で合意形成の理論を学ぶだけでなく、NASAゲームなどのコンセンサスゲームで実際に話し合いを体験し、その過程を振り返ることで「自分はどのように議論に参加していたか」を実感できます。

NASAゲーム(コンセンサスゲーム)の研修風景

つまり、ゲーム研修は「遊び」ではなく、体験学習(経験学習)をゲーム形式で実現する研修手法です。

ゲーム研修が注目される4つの理由

1. 受講者の主体性と没入感が高い

ゲーム研修では、受講者がチームで課題に取り組むため、一人ひとりが主体的に参加します。「聞いているだけ」の受動的な研修と比べて、当事者意識を持って取り組めるのが大きな特徴です。

2. 振り返りによる気づきが深い

ゲームの中では、普段の仕事と同じようなコミュニケーションの癖やリーダーシップのスタイルが自然と出ます。ゲーム後に振り返ることで、自分では気づきにくい行動パターンを客観的に認識できます。

3. 若手だけでなく管理職研修にも対応できる

「ゲーム研修=若手向け」というイメージを持つ方もいますが、実際には管理職向けのテーマにも対応したゲームが多数あります。たとえば、ハラスメント防止、財務・会計の理解、全体最適の視点、ストレスマネジメントなど、座学だけでは「自分ごと」として捉えにくいテーマこそ、ゲーム形式で体験的に学ぶことで理解が深まります。

また、新入社員からベテラン社員まで同じ土俵で参加できるため、部署や役職の壁を越えたコミュニケーションが生まれやすいのも特徴です。

4. レンタル型なら社内講師で何度でも実施できる

一般的な研修は外部講師を呼ぶ必要があり、実施のたびに費用がかかります。一方、ゲーム研修にはゲームキットと運営マニュアルをレンタルして社内講師で実施するという形態があります。マニュアルにはトークスクリプトや振り返りスライドが含まれているため、研修のプロでなくても進行が可能です。複数拠点で繰り返し実施したい場合や、予算を抑えたい場合に特に有効です。

ゲーム研修のデメリットと対処法

ゲーム研修は万能ではありません。導入前にデメリットも理解しておきましょう。

1. 単純な知識の伝達には向かない

法改正の内容や社内ルールの説明など、正確な知識をそのまま伝える場面では座学のほうが効率的です。ゲーム研修は「知識を教える」のではなく「体験から気づきを得る」ための手法なので、目的に応じて座学と使い分けることが大切です。

2. 受講者が一箇所に集まれない場合がある

対面でのゲーム研修は、全員が同じ会場に集まる必要があります。拠点が分散していたり、リモートワーク中心の組織では実施が難しい場合もあります。

ただし、この点はオンライン対応のビジネスゲームで解決できます。弊社では、NASAゲーム・部課長ゲーム・ビールゲームなど20種類以上のゲームをオンラインで実施可能です。Zoomなどのビデオ会議ツールがあれば、全国どこからでも参加できます。

3. 準備に手間がかかる印象がある

「ゲームの準備は大変そう」と思われがちですが、レンタル型であればゲームキット・運営マニュアル・振り返りスライドが一式届くため、社内講師でも最小限の準備で実施可能です。

企画から実施までの5ステップ

ここからは、ゲーム研修を企画・実施するための具体的な流れを5つのステップに分けて解説します。

Step1. 研修目的を明確にする

まず「この研修で受講者に何を学ばせたいか」を明確にしましょう。目的が曖昧なままゲームを選ぶと、「楽しかったけど何を学んだかよくわからない」という結果になりがちです。

・チームビルディング(関係性の構築)
・コミュニケーション力の向上
・合意形成(コンセンサス)の練習
・リーダーシップ・マネジメント
・経営視点・全体最適の理解

このように目的を言語化しておくことで、適切なゲームを選びやすくなります。

Step2. ゲームを選定する

目的が決まったら、それに合ったゲームを選びます。下記の「目的別おすすめゲーム早見表」や、弊社の既存記事も参考にしてください。

研修でよく使われるビジネスゲームの定番7選
【所要時間別】コミュニケーション研修で使えるゲーム12選
【2026年度版】新入社員研修で使える楽しく学びのあるビジネスゲーム7選
チームビルディング研修におすすめのゲーム15選

Step3. 予算と実施形態を決める

ゲーム研修の実施形態は、大きく分けて「講師派遣型」と「レンタル(社内講師)型」の2パターンがあります。

ゲーム研修の提供方式:講師派遣型とレンタル型

講師派遣型(15万円〜)は、弊社のファシリテーターが研修を運営します。進行・振り返りのクオリティが担保されるため、初めての導入や重要な研修に向いています。

レンタル型(5万円〜)は、ゲームキットと運営マニュアルをお届けし、社内の講師が進行します。複数回に分けて実施したい場合や、予算を抑えたい場合におすすめです。マニュアルにはトークスクリプトや振り返りスライドが含まれているため、初めての社内講師でも安心して実施できます。

Step4. スケジュール・会場を準備する

ゲーム研修は、多くの場合1〜2時間で実施可能です(ゲームによっては2〜4時間)。半日研修や1日研修の一部として組み込むことも可能です。

会場は、グループワークができるようにテーブルをグループ配置(島型)にできるスペースを確保しましょう。1グループ4〜6名が一般的です。

Step5. 当日の進行と振り返り

当日の基本的な流れは次の通りです。

導入(5〜10分):研修の目的とゲームのルールを説明
ゲーム実施(30〜60分):チームでゲームに取り組む
結果発表(5〜10分):各チームの結果を共有
振り返り(20〜30分):ゲーム中の行動を振り返り、実務への活かし方を議論

振り返りの時間を十分に確保することが、ゲーム研修の効果を最大化する最大のポイントです。

上司・経営層への説得ポイント

ゲーム研修を企画する際、上司や経営層から「ゲームで遊ばせるの?」と聞かれることは少なくありません。以下のポイントを押さえておくと、スムーズに承認を得られます。

1. 「体験学習」であることを伝える

ゲーム研修は経験学習理論(コルブの学習サイクル)に基づいた研修手法であり、単なるレクリエーションではないことを説明しましょう。

2. 導入実績を示す

弊社のゲーム研修は、導入企業数1,000社以上、受講者満足度4.9/5.0(2026年3月時点)の実績があります。同業種の導入事例を共有することで、説得力が増します。

NASAゲームの導入実績・満足度データ

3. 費用対効果を示す

レンタル型であれば5万円〜で実施可能です。参加者20名の場合、一人あたり2,500円で実施できる計算になります。座学型の外部講師研修(一般的に20〜50万円)と比較してもコストパフォーマンスに優れています。

よくある失敗パターンと対策

年間400件以上のゲーム研修をサポートしてきた中で、うまくいかないケースにはいくつかの共通パターンがあります。

失敗1. 目的が不明確で「楽しかっただけ」になる

対策:Step1で解説したように、事前に「研修で何を学ばせたいか」を明文化しておきましょう。ゲーム後の振り返りで目的に立ち返ることで、学びの定着度が大きく変わります。

失敗2. 振り返り時間が足りない

対策:ゲーム自体が盛り上がると時間が押しがちです。振り返りに最低20分は確保する前提で、全体のタイムスケジュールを組みましょう。

失敗3. 人数・属性とゲームのミスマッチ

対策:各ゲームには推奨人数があります。また、新入社員向けとマネージャー向けでは最適なゲームが異なります。迷ったら事前にご相談ください。

目的別おすすめゲーム早見表

研修の目的に合わせてゲームを選ぶ際の参考にしてください。

定番のビジネスゲーム
研修目的 おすすめゲーム 所要時間 人数
チームビルディング マシュマロチャレンジ 1〜2時間 5〜100名
合意形成 NASAゲーム 1〜2時間 1〜100名
コミュニケーション 野球のポジション当てゲーム 1〜2時間 5〜100名
リーダーシップ・マネジメント 部課長ゲーム 1〜2時間 5〜100名
経営視点・全体最適 ビールゲーム 2〜4時間 5〜40名
傾聴力・ヒアリング ヒアリングチャレンジ 1〜2時間 1〜100名
座学では扱いにくいテーマをゲームで学ぶ
研修目的 おすすめゲーム 所要時間 人数
財務・会計の理解 財務の虎 2〜8時間 4〜40名
ハラスメント防止 ハラスメントフラグ 1〜2時間 3〜100名
プロジェクトマネジメント プロジェクトテーマパーク 2〜3時間 3〜100名

財務やハラスメントといったテーマは、座学で知識を伝えるだけでは「自分ごと」として捉えにくい分野です。ゲーム形式にすることで、当事者意識を持って体験的に学べるのが大きなメリットです。

なお、上記のゲームの多くはオンライン版もご用意しています。拠点が分散している場合やリモートワーク中心の組織でも、Zoomなどのビデオ会議ツールがあれば全国どこからでも実施可能です。

上記以外にも多数のゲームをご用意しています。詳しくはゲーム一覧ページをご覧ください。

導入事例

実際にゲーム研修を導入された企業様の事例をご紹介します。

事例1. 時事通信社様 ― 新入社員研修でNASAゲームを実施

時事通信社様では、新入社員研修の一環としてNASAゲーム(コンセンサスゲーム)を導入されました。配属前の新入社員が「チームで合意形成する力」を体験的に学ぶことを目的とし、講師派遣型で実施。ゲーム後の振り返りでは、自分のコミュニケーションの癖に気づいたという声が多く挙がりました。

時事通信社様でのNASAゲーム研修の様子

時事通信社様の導入事例を詳しく見る

事例2. シーカ・ジャパン様 ― 100人規模の部門MTGでプロジェクトテーマパークを実施

シーカ・ジャパン様では、100人規模の部門ミーティングでプロジェクトテーマパークを導入されました。部門を横断したチーム編成で、プロジェクトマネジメントの考え方を体験的に学ぶ場として活用。座学では伝えにくい「計画と実行のギャップ」をゲームで実感できたと好評でした。

シーカ・ジャパン様での100人規模プロジェクトテーマパーク研修の様子

シーカ・ジャパン様の導入事例を詳しく見る

その他の導入事例は導入事例一覧をご覧ください。

まとめ

ゲーム研修は、目的を明確にし、適切なゲームを選び、振り返りの時間を確保すれば、初めての担当者でも効果的に実施できます。

ポイントをおさらいすると、以下の通りです。

・ゲーム研修は「体験→振り返り→学び」の体験学習
・企画は5ステップ(目的→ゲーム選定→予算・形態→準備→当日進行)
振り返り時間の確保が成功の鍵
・講師派遣型(15万円〜)とレンタル型(5万円〜)から選べる

「どのゲームが自社に合うかわからない」「まずは話を聞いてみたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。研修の目的や人数に合わせて最適なゲームをご提案いたします。

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